2018/09/18
先週のものづくり大学に引き続き、
川口市の川口高等技術専門学校へ視察に行ってきました。
職業訓練校とも言いますよね。
ただ、正式名称は高等技術専門学校になります。
川口では、機械と空調科の2つを見学させていただきました。
中の写真は無いのですが・・・・
現状、認知度が低く、定員割れが続いていると言う事です。
機械科は、7月と11月の年2回の募集で、1年の研修期間になります。
(うち企業研修が4ヶ月)
学生にとっても、通常の部品をつくるだけでは
面白みが無いという事で、
埼玉県のゆるキャラをモチーフにした置物や、バッチを製作されたりしていました。
私達が伺った時も、ちょうど7月生が汎用旋盤を使っての実習中でした。
ちなみに、CADについても学ばれるそうで、図面が見られる事はもちろん、
製図まで出来る方もいらっしゃるとか。
空調科は、2年。
家庭用エアコンの取り付け、メンテナンスはもちろん、
大型のエアコンの取り付け、メンテ
太陽光パネルや、エコキュートの作業も学ばれると言う事です。
ここにいる学生さんだけで、機械ユニットが作れるんじゃ無いか?って思うくらいの
技術でした。
もちろん、電気工事士などの資格も在学中に取得必須になります。
どちらの科も、技術的にも高いと感じましたが
実際工場に伺うときに、「職業訓練の人は、使えない」と言われることも
正直多くて。
ただその辺は、決まった物のプログラム(例:マシニングセンター)や。製作物を
作っていて、応用が出来ていないからでは?と感じました。
ただ、先生のお話の中で、
「企業研修の時に、マシニングのプログラミングを作ってみろという
企業さんがあったんだけれど、それはこっちからしたら
負荷をかけるためなのか?
実際それだけ人がいないのか?よくわからない」
というお話がありました。
「現場で人が足りない。プログラミング出来る人が少ないという事は
事実です。」とお伝えはしました。
限られた8ヶ月で、どこまで学校側が教えられるのか?
先生のお話からも感じるように、受け入れ企業と学校との
現状認識のギャップももしかしてあるのかも?
と感じました。
職業訓練校では、企業向けのセミナーや講座も開催されていて
最低3名から~必要な内容や
企業にあった講習内容をコーディネートしていただけます。
人数そこまで・・・と言う事であれば、
埼玉県の場合になりますが
産業振興公社主催にはなりますが、職業訓練校を利用した
講座を開催してます。
その中には、図面見方、CADの使い方はもちろん、
NC旋盤、マシニングセンターの使い方もあります。
また、ビジネスマナーなどの講座も。
その辺り上手に使うと、入社後の人材育成はうまく出来るのかな?
と感じました。
ご参考まで
埼玉県産業振興公社HP↓
http://www.saitama-j.or.jp/kensyu/